私たちについて

 自立支援スペース ワンステップは今年10年目に入りましたが、今の事業形態に至るまでには多くの試行錯誤を繰り返してきました。その中で目的としてきたものが、「必要とされる限り、支援を続けること」です。
 その目的を遂行させるために変化を重ね、たどり着いた当方の事業形態が、社会貢献活動としての新しいかたちのひとつであると考えます。

 従来、民間、個人でひきこもり支援などの社会貢献活動を行う場合、ボランティア(日本ではボランティア=無償ボランティアが一般認識)や、NPO団体等として活動するのが一般的でした。
 これらの活動に対して、今までは利益を求めてはいけないもの、無償奉仕するものという
社会の認識がありました。実際にこれらのような志を持って活動してきた方々はたくさんいらっしゃると思いますし、それに対しては敬意を表したいと思います。
 しかし、「失われた30年」を経て、自らの生活すらままならない中、それに加えて何かに無償奉仕する生活を継続させることは困難です。
 昨今、このような「奉仕」を求めるような社会貢献活動には限界が生じていることが、ひきこもり支援だけでなく、民生委員や保護司、消防団、PTAなど、いろいろな場面で問題が起きていることからも明らかであり、これらの問題はこれからも大きくなっていくことでしょう。
 現実的に、民間のひきこもり支援でも、その活動は減少、不足傾向にあることを実感しています。
 公共、福祉、医療サービス等の支援は法整備や支援の拡充により、充実してきていますが、これら公助を賄うものは税金や保険料等からの公金であり、支援に割り当てられる分は限られています。
 地域資源のバランスを考えても、民間、個人の支援がある程度機能することが重要であり、その存続をどのようにしていくのか、それが大きな問題であると考えます。

 そして、まさにその問題に向き合ってきたのが当方でした。
 当方は個人事業として活動していますが、価格設定は最低限の諸経費、人件費をいただくかたちの「有償ボランティア」に近いものです。また、ニーズの大きさに合わせ規模をよりコンパクトなものにし、ランニングコストを最小限に抑え、自らのライフスタイルもそれに適応させることで持続可能な事業を実現し、「必要とされる限り、支援を続けること」を実践させてきました。
 もちろん、社会貢献活動のあたらしいかたちについて、導き出す答えはいろいろあると思いますが、当方にとっては、目的を遂行できたことがひとつの「答え」であったと感じています。
 
 これからも、当方を必要とする方々がいる限り、この活動を継続していきたいと思います。

名称 自立支援スペース ワンステップ
代表者 中澤 充宏
所在地 群馬県高崎市小八木町312-15ビジネスパーク小八木2階
連絡先 080-8479-2602
開業 2014年12月15日
経歴 2014年よりひきこもりやニートの方とその家族を対象とした支援事業「自立支援スペース ワンステップ」を立ち上げ、2018年~2020年3月まで、並行して障がい者就労移行支援事業所の支援員として所属、現在は牧場で働きながら、より多くの社会との繋がりを望む方たちへの支援を行っている。
営業時間 日・月 10:00~18:00 ※来所・訪問などによる相談は要予約。電話、メールによる相談は随時受付しております。(所用により応対できない場合は、時間をおいてこちらから連絡させていただきます)